徳川大坂城小天守台の仕上げ作業の記事です。写真は、大大阪城小天守台への登り口雁木です。
縦面は影でグレーに見えますが、上面はなんとも言えない色です。写真を印刷して、その上に塗料を塗って照合すればいいのですが、疲れていて手抜きをしてしまいました。タン系の薄いグレーでやや茶系も混じった色を上面にのせてみましたが、まだ足りなさそうですね。色を確定させるのは難しいのです。
「石はグレー」とか色彩感覚の衰えた自分の先入観の色で塗装するのだけは避けたいところです。現物が存在している訳ですから、その照合を重視しています。理想は、お城プラモの拡大写真でその一部だけから石垣なら石垣と見えることだと思っています。
大阪城の大抵の石垣は、この実物写真のように、黒カビと思いますが、大きな粒粒状で黒ずんでいます。もちろん雨が表面を流れる跡も黒ずんでいるところでして、これを遠目にみるとグレーとも見えるところです。
私の模型の方の塗装はこんな感じです。うーん実物には見えません。私のお城プラモテクなどまだまだと思っておりまして、今回このあたりで時間をかけているのは、テクがアップするようないろいろな手法を試行している訳です。ここで一定満足できる手法を習得して、本丸部分の石垣などにも使い、模型全体をそのレベルに合わそうと思っているのです。まだまだ遠い道のりです。
一応和製コンクリとでもいうべき「三和土」(たたき)仕様の各段の地面を作りましたが、実はまだ迷いはあります。ひとつ手前の黄金水井戸の周辺の石畳は、実物の見た目かなり古いもので、井戸とともに天守築造時からのものであろうと考えられるのです。実はこれが全体覆っていて、古写真はその上に土がたい積していただけとか、なかなか自分で納得できないのです。
この仕様で小天守台を作るのに最後に確認のために、一度大阪城天守閣の学芸員の方を訪ねて聞いてみようかなと思っています。(石敷きであったという証拠でもあれば、今からでも変更するつもりです)今回はここまでです。