徳川大坂城模型制作(徳川大坂城の屋根瓦のピッチについて)

 徳川大坂城模型制作記事の続きです。まずは、制作中小天守台の現状ですが、銃眼つきの天端石を作ろうとしています。童友社大阪城キットの天守台のものを切り取って流用しようとしていますが、どうも高さなどに疑問が生じています。ハンディルーターも壊れてしまい、滞りとなってしまいました。それでも手法は見えていますので、作業のみで心配はしていません。

 できるかどうか心配していたのは、今回このお城プラモで挑戦しようとしていた屋根瓦のスクラッチでして、そのテスト版を作ったので、それについて触れてみます。以前東京マルイ姫路城の記事でも書いたように、あまたの1/350お城プラモの屋根瓦のピッチ(隣あう丸瓦の頂点の距離)は、どうも怪しいと疑っていたのでキッチリとした根拠を探していました。結局図面でして、大阪城天守閣が発行した「特別展大阪城はこの姿」p54に大手門北方塀詳細の図面が、まあまあ大きく載せられており、メートル単位のスケールも入っていました。この図面の縮尺を割り出し、図面の丸瓦のピッチを出してみました。

   土塀と建物の屋根瓦ピッチが同じなのかどうかは、櫓の図面などで後ほど確認することとして、とりあえず割り出してみると29.4㎝、丸瓦の直径は15.2㎝となりました。(小数点以下は怪しいです)1/350に換算すると、0.84㎜と0.43㎜となります。(げげ…小さい)これを作るのは難しいですぞ。エバーグリーンの0.25㎜×0.5㎜のプラ板とプラストラクトの直径0.4㎜プラ棒の組み合わせで作ってみることにしました。

 軒先で丸瓦は、丸になっていますが、平瓦の上に乗っているところでは半円でして、0.5㎜プラ平棒を0.3㎜のスキマを空けて並べていき、そのスキマに0.4㎜プラ丸棒をのせていけばいけるのではないかと思ったのです。もちろんプラ板に0.84㎜間隔でミゾを掘って、そこにプラ丸棒をのせるっていう手もありますが・・・

 写真の上に写っている屋根は、童友社大阪城のものです。よくよく、測ってみると0.5㎜となっているエバーグリーンのプラ板の幅は0.6㎜のようです。スキマを作るのに0.2㎜のガイドみたいなものを使えばなんとかなりそうです。平瓦の重なったのも再現したいところですが、先の図面の土塀の断面図で見ると、12.7㎝で1/350では0.36㎜でして・・ううーん、こりゃ、まずは冶具かなんか作らないといけないかなと思ったのでした。

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