駿府城復元記(富士山と駿府城天守は最高の組み合わせだが)

 駿府城復元記の続きです。前回広島城作成記事をはじめると書きましたが、あと1回だけ駿府城の記事にします。もう旧ブログも消えてしまいます。グーグル画像検索でけっこう上位にヒットするのが張り合いになっていたのも事実でして、旧ブログが廃止されるとあっという間に消えていくのだろうと思うと少し切ない気分になります。
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 一枚目は、既出ですが、プラモの土台を入れたオリジナルものです。情景写真とする際には、土台などはできる限りカットしてしまいますが、案外プラモに見える方が好まれるようです。

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 次の写真はグーグルアースの駿府城公園の画像を使って、お城プラモを重ねてみたものです。復元されたらこんな感じになるのではないかということです。お城プラモの写真は、プラモ作成よりも力が入ってしまいます。それは、お城プラモの写真は、1/350で小さいけれど「お城の模型」自体がそこにあるので、CGなんかより写真としての「存在感」があるのではないかと信じているからです。

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 お仕事としてお城CGを作成されている方々の悪口になってもいけないのですが、失われたお城の画像を出すのであれば、「おお、こんなのが本当に建っていたんだ」と感じさせるのが大事で、「まさにCGですねえ」というのでは、いけないような気もするのです。実際に存在するかのようなCGならばそれでいいのですが、そうでなければ、むしろ手書きで緻密に描かれたカラーイラストのほうが私は好きなのです。(まさに個人的好みの問題ですけど)

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 かくかくの側面写真で写真自体としては良いできではありません。こんなのも珍しいでしょうから・・・

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 背景が空でなく、地続きで表現されていればこの写真もいいものになっていたかもしれませんが、橋の写真です。天守台の大きさが分るには良いかもしれません。

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 駿府城と富士山が並んでいる情景は、おそらく駿府城天守が存在した江戸時代初期でも最高の組み合わせだったろうかと思います。一番たくさん試して撮影したのは、この画題だったですけど、満足がいくものが今だに撮れていないのです。この写真も角度的に天守を見上げていますが、この角度で富士山は見えないでしょう。いつかこのお城プラモを使って良いものを作成したいです。

駿府城復元記(お城プラモにとりかかるまで)

 ここのブログの最初の記事は、数回に分けた駿府城復元記ということではじめていくこととします。前ブログ記事の「焼き直し」(^^;)なのですが、そこはご容赦を・・・なにせ前のブログの記事は作成と同時進行で、自分で読み返すのも面倒なぐらいダラダラしたものでしたから。

 私が駿府城天守に関心を持ったのは、大学時代(もう30年も前)に櫻井成廣氏の著作に触れて、そこにあった駿府城天守像(天守台いっぱいに建てた名古屋城大天守の外観様式を倣ったもの)を見たからでした。もっとも櫻井先生は、その天守像を慶長12年に完成した駿府城天守案などとは主張されておらず、単にこの天守台に建ててみたらこうなるだろうという興味で作ったと書かれております。(なので「櫻井案駿府城天守像」ではありません。)

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 駿府城のみならず、存在したのは間違いないのに安土城天守、豊臣大坂城天守、慶長度江戸城天守などその形状が確定しない「幻の天守」に強い憧れを抱きましたね。

 少しプラモ趣味の話に脱線します。大学時代には、もうプラモデルを趣味とはしておらず、プラモ雑誌などを眺めるぐらいでした。プラモの趣味は小学校からはじめて中、高と飛行機・軍艦プラモばかりで、めったにお城には手を出しませんでした。(なにか地味なジャンルといった印象、たまの息抜きですかね)

 人生も後半に入ってしまって、何か長く続けられる趣味はないかと考えたところ「そうだ、また、プラモを作ろう」と思った訳です。ただ、今の時代プラモは、飛行機、軍事車両、自動車、たいがい正確なディテールを持っていて、自分なりの考証や作りこみの必要が少なく、もはや塗装のみが作品の良し悪しを決めるようなものです。

 それじゃ面白くない、古いキットをディテールアップしてやることから始めました。写真はニチモの九九式軍偵。第二次世界大戦前の固定脚の飛行機が好きなんですよ、それも旧日本陸軍のもの。次はチェコのAZ MODELというメーカーが1/48九七式司令部偵察機を出すというアナウンスが出たので、それを待ちました・・・待ち疲れました。(一時は同社のWEBサイトに開発中の原型なども掲載されてましたが、いつの間にか消えています。)%e3%83%8b%e3%83%81%e3%83%a299%e8%bb%8d%e5%81%b5

 この待っている時期にお城プラモを買ったのでした。童友社「江戸城」でして。キットの台座裏の刻印に1977とありまして、「おお!当時そのままの金型かい!」とツッコミを入れてしまいました。これは思いっきりディテールアップできる。幻の天守への憧れとプラモ趣味復帰がつながったのでした。話があまりにも脱線しすぎで、駿府城復元記になかなか入れませんねえ。